15.11.12

アーサー王ゆかりの地からやってきたマグカップ。

今日、キッチンに仲間入りしたマグカップ。

イギリスには、「チャリティ・ショップ」と呼ばれるセカンド・ハンドの洋服や品物を売るお店が、いたるところにあります。ホームレスをサポートする慈善団体、ガン患者をサポートする慈善団体など、チャリティの組織によるショップで、各家庭の不要品を持っていくと引き取ってくれて、それを売ってその慈善団体を支える資金の一部にする、というショップです。

私の家の近くの商店街にも、北ロンドン・ホスピスをはじめとする、慈善団体によるチャリティ・ショップが3軒ほどあります。

こまめにのぞいていると、ときどき「おっ♡」と思ういいものもあって、なかなか侮れないのですが、私自身はとにかく家が狭いため、ものを増やすことができないので、不要品を持っていく一方で、いままで買い物をしたことは、本当に一回くらいしかありませんでした。

ところが、今日、本当になにげなく、このチャリティ・ショップをのぞいていたら、ちょっと心を惹かれるマグカップを発見。ぽってりとした焼き物のカップで、大小ふたつ、おそろいの絵が描いてあります。

ひっくり返して見たら、制作者のシールがついたてづくりの新品で、なんとコーンウォールのティンタジェルでつくられたものでした。

コーンウォールのティンタージェルからやってきたようです。

コーンウォール地方は、陶芸家の窯が多く集まっていることでも有名です。民芸運動で知られている、バーナード・リーチの窯もコーンウォールのセント・アイブスというところにあります。

ティンタジェルというのは、コーンウォール地方の北東部にあり、6年ほど前に、女性誌の「ファンタジーゆかりの地を訪ねる」という企画で、一度取材に行ったことがあります。

ティンタジェルには、ティンタジェル城というお城があり、城のふもとにある洞窟は、アーサー王が生まれた場所、ということになっているらしいのです。その洞窟は、なかに入ることができて、薄暗がりのなかに、うっすらとさしてくる光が最高に美しく、冬の寒風ふきすさぶなかでの、まるで軍隊のブートキャンプかと思うような過酷の取材のなかで、心洗われる思いだったのを懐かしく思い出しました。

チャリティ・ショップで、このカップを手にとったら、ティンタジェルでの風景がぶわっと頭のなかを横切って、ふだんだったら絶対買わないくせに、ふらふらとレジに持っていって、お金を払ってしまったという次第です。

もしも、コーンウォールに行かれる機会がありましたら、ぜひティンタジェル城にも足を運んでみてください。私もぜひ、また(お仕事じゃなく)訪れたい場所です。

イングリッシュ・ヘリテージのティンタジェル城のウェブサイトはこちらです↓
http://www.english-heritage.org.uk/daysout/properties/tintagel-castle/

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